保健医療学部 理学療法学科 三浦 達浩(准教授) MyPage

運動学Ⅰ
印刷用レイアウトを表示
シラバス基本情報
授業科目名 運動学Ⅰ
科目ナンバリング HBM206
開講年度 2018年度
科目区分 理学療法基礎科目
科目責任者 三浦 達浩
授業形態 講義
開講時期 後期
登録コード
曜日・時限
A2005101 後期 月1
教室
講義室19
卒業要件
保健医療学部:必修
単位数 1
配当年次・対象学生 1年次
免許・資格との関係
1年次
小学校教諭: 不要
特別支援学校教諭: 不要
幼稚園教諭: 不要
保育士: 不要
理学療法士: 必修
授業内容・授業計画
ポリシーとの関連
ディプロマポリシー 2 障害支援
カリキュラムポリシー 2 障害支援
授業のキーワード 運動学,運動力学,運動器の構造と機能
学生の到達目標 1.身体運動に関する基礎的な知識を説明できる。
2.運動学に必要な力学について説明できる。
3.上肢帯と上肢および脊柱・体幹の運動器の構造と機能および運動、その運動に関わる筋について説明できる。
授業の内容
第1回 運動学の定義と領域,身体運動の面と軸および関節運動の名称(目標1)
第2回 運動学に必要な力学の基礎(1):変位,速度・加速度,ベクトル,運動の法則・他(目標2)
第3回 運動学に必要な力学の基礎(2):仕事,仕事率,力のモーメント,てこ・他(目標2)
第4回 運動学に必要な骨格筋の基礎:筋収縮の様態,筋の働き,筋張力と筋長・他(目標3)
第5回 上肢帯と上肢の構造(目標3)
第6回 上肢帯,肩関節とその運動(1):上肢帯を構成する「関節」,肩甲骨の位置と運動範囲・他(目標3)
第7回 上肢帯,肩関節とその運動(2):上肢帯と肩関節の運動と筋(目標3)
第8回 肘関節とその運動:肘と前腕の関節,肘角,肘と前腕の運動と筋(目標3)
第9回 手の関節とその運動(1):手の骨,手根管,手関節の構造,手関節の運動と筋(目標3)
第10回 手の関節とその運動(2):手の各関節の構造,各関節の運動と筋(目標3)
第11回 腱鞘,指背腱膜,手の筋,手の把持動作(目標3)
第12回 顔面および頭部の筋とその運動,脊柱総論(各部椎骨の特徴,脊椎の連結)(目標3)
第13回 体幹とその運動(1):腰椎の運動と筋(目標3)
第14回 体幹とその運動(2):胸椎と胸郭の運動と筋(目標3)
第15回 体幹とその運動(3):頸椎の運動と筋(目標3)
予習・復習の内容
(毎回180分程度)
予習 各授業内容に応じて,自然科学入門,解剖学,生理学および人体機能構造学演習での学習を確認しておくこと。
また、以下の事項について調べておくこと。それらについて授業内で説明を求める予定である。
第1回 運動の面と軸、運動方向の名称、方向と位置を表す用語、変位・速度・加速度、角速度・角加速度
第2回 力の単位(N:ニュートン)、スカラーとベクトル、力の合成と分解、運動の3法則(慣性、運動、作用反作用)、重心
第3回 力のモーメント、てこの種類、滑車、輪軸
第4回 筋収縮の様態(求心性、遠心性、静止性)、リバースアクション、動筋と拮抗筋、固定筋と安定筋、2関節筋、長さ張力曲線
第5回 関節の構造、関節の分類(球関節、臼状関節、楕円関節、顆状関節、蝶番関節、ラセン関節、鞍関節、車軸関節、平面関節、半関節)、凹凸の法則
第6回 肩関節複合体、肩甲胸郭関節、胸鎖関節、肩鎖関節、上肢帯の動きと筋の関係(表4-2)
第7回 上腕骨頭の頚体角と後捻角、肩甲上腕関節、回旋筋筋板、烏口肩峰アーチ、肩峰下関節、肩インピンジメント、肩関節の動きの分析(表4-4)
第8回 肘関節(腕尺関節、腕橈関節、上橈尺関節)、肘角、ヒューター線、下橈尺関節、肘関節と前腕の動きと筋の関係(表4-6)
第9回 手根骨と手根管、橈骨手根関節、手根中央関節、手根間関節、豆状骨関節、手関節の動きと筋の関係(表4-9)
第10回 手根中手関節、中手間関節、中手指節関節、指節間関節(近位、遠位)、母指のCM関節の運動、手の動きと筋の関係(表4-9)
第11回 腱鞘、指背腱膜、手のアーチ、腱固定効果(テノデーシス作用)、把持動作パターン、手内在筋(優位、劣位)
第12回 顎関節、咀嚼筋、表情筋、脊椎の連結、脊柱運動を制限する靱帯、椎間板の機能、椎間関節の関節面
第13回 腰椎の構造、仙腸関節、腰椎の椎間関節、腰椎骨盤リズム、腰部の動きと筋の関係(表4-25)
第14回 胸椎の構造、胸肋関節、肋椎関節、呼吸運動においける胸郭の動き、呼吸筋、呼吸運動と筋の関係(表4-23)
第15回 頸椎の構造、環椎後頭関節、環軸関節(正中・外側)、ルシュカ関節、頭部と頸部の動きと筋の関係(表4-21)
復習 改めて教科書を読んで、配布プリントに補足事項を書き込むことにより、授業内容を十分に理解し記憶すること。重要用語、項目は予習項目に記載したものである。特に、動きと筋の関係については確実に覚えること。
第1回 運動学の定義と領域,身体運動の面と軸および関節運動の名称について整理する。
第2回 力の単位(N:ニュートン)、スカラーとベクトル、力の合成と分解、運動の3法則(慣性、運動、作用反作用)、重心について整理する。
第3回 力のモーメント、てこの種類、滑車、輪軸について理解し、整理する。
第4回 筋収縮の様態,筋の働き,筋張力と筋長について理解し、整理する。
第5回 上肢帯と上肢の構造、および関節の分類について整理する。
第6回 上肢帯を構成する「関節」,肩甲骨の位置と運動範囲について理解し、整理する。
第7回 上肢帯と肩関節の運動と筋について整理し記憶する。
第8回 肘と前腕の関節,肘角,肘と前腕の運動と筋について整理し記憶する。
第9回 手の骨,手根管,手関節の構造,手関節の運動と筋について整理し記憶する。
第10回 手の各関節の構造,各関節の運動と筋について整理し記憶する。
第11回 腱鞘,指背腱膜,手の筋,手の把持動作について整理し記憶する。
第12回 顔面および頭部の筋とその運動,脊柱の各部椎骨の特徴,脊椎の連結について整理し、記憶する。
第13回 腰椎の運動と筋について整理し記憶する。
第14回 胸椎と胸郭の運動と筋について整理し記憶する。
第15回 頸椎の運動と筋について整理し記憶する。
展開 身の回りの現象や身体運動を力学で説明してみる。また運動器の構造と機能一般,上肢帯と上肢および体幹の運動に関する基本的な知識をもとに、運動器の障害のメカニズムについて整理する。
成績評価
評価の基準 目標1:授業で取り上げた、身体運動に関する基礎的な知識を説明できることを合格基準とする。
目標2:授業で取り上げた、運動学に必要な力学について説明できることを合格基準とする。
目標3:上肢帯と上肢および脊柱・体幹の運動器の構造と機能および運動、その運動に関わる筋について説明できることを合格基準とする。
評価の方法 期末試験を重視する。運動学に関する基本事項の確認のために,ほぼ毎回小テストまたはレポートを実施する。試験(80%),小テストおよびレポート(20%)とする。ただし,この比率は,最終的に若干変更する可能性がある。
教科書
書籍名 基礎運動学 第6版補訂
著者名 中村隆一・齋藤宏・長崎浩
出版社 医歯薬出版
価格 本体 6,800円+税
ISBN・ISSN 978-4-263-21153-3
推薦図書
書籍名 筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版
著者名 Donald A. Neumann著/嶋田智明・有馬慶美 監訳
出版社 医歯薬出版
価格 本体 12,000円+税
ISBN・ISSN 978-4-263-21395-7
書籍名 身体運動学 関節の制御機構と筋機能
著者名 市橋則明(編集)
出版社 メジカルビュー社
価格 6,800 円+税
ISBN・ISSN 978-4-7583-1712-2
参考URL
備考 解剖学,生理学および人体機能構造学演習の単位を修得していることが望ましい。運動学は,理学療法の基礎として主要な位置を占める。十分な予習と復習を行い,授業に臨むことを希望する。
(オフィスアワー:火曜日3時限、木曜日3時限 研究室28)
同じ教員の他のシラバス一覧