植草学園 平成30年度シラバス

倫理学入門
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シラバス基本情報
授業科目名 倫理学入門
科目ナンバリング GHS103
開講年度 2018年度
科目区分 基礎科目
科目責任者 川口 由起子
授業形態 講義
開講時期 後期
登録コード
曜日・時限
A0003101 後期 金3
A0003105 後期 金3
教室
講義室12
卒業要件
発達教育学部:選択
保健医療学部:選択
単位数 2
配当年次・対象学生 1年次・2年次
免許・資格との関係
1年次2年次
小学校教諭: 選択選択
特別支援学校教諭: 選択選択
幼稚園教諭: 選択選択
保育士: 選択選択
理学療法士: 選択選択
授業内容・授業計画
ポリシーとの関連
ディプロマポリシー 1 徳育・教養
カリキュラムポリシー 3 共生社会
7 生涯探究心の育成
授業のキーワード 倫理,社会,善悪,正義,公平性
学生の到達目標 1.善いことを判断するためのさまざまな基準について知る。
2.自分がどのような倫理的基準に従っているかを考える。
3.現代社会における倫理的問題を理解する。
授業の内容
第1回 イントロダクション:現代社会の倫理的問題(目標1・2・3)
第2回 倫理学とはどのような学問か:「善い」「悪い」とはどのようなことか(目標1)
第3回 現代倫理の基本理論(1):功利主義と社会契約論(目標1・2)
第4回 現代倫理の基本理論(2):義務論(目標1・2)
第5回 現代倫理の基本理論(3):徳倫理(目標1・2)
第6回 倫理学の理論的展開(1):自分の意見をまとめるために(目標2)
第7回 犯罪行為と倫理:社会的逸脱と愚行権(目標1・2・3)
第8回 生命と性の倫理的問題(目標1・2・3)
第9回 現代倫理の問題
ジェンダー(1):多様性と社会的受容、性の同一性と自己理解(目標3)
第10回 現代倫理の問題
ジェンダー(2):性役割の変化、ジェンダー問題の課題(目標3)
第11回 倫理学の理論的展開(2):自分の意見を伝えるために(目標2)
第12回 現代倫理の問題
障害とケアの倫理(1)(目標3)
第13回 現代倫理の問題
障害とケアの倫理(2)(目標3)
第14回 倫理学の最前線
道徳的判断と感情,生物学的視点(目標1・2・3)
第15回 倫理的課題に対する議論の理解と自分の主張の整理(目標1・2・3)
予習・復習の内容
(毎回180分程度)
予習 第1回:最近の報道等から、倫理的問題に関連しそうな課題を具体的に2つ以上調べておく。
第2回:善悪の判断について、少なくともひとつの議論を調べておく。
第3回:功利主義と社会契約論について、高校の倫理や現代社会、世界史の教科書などを手がかりにまとめておく。
第4回:義務論、とくにカントが展開した議論について調べておく。
第5回:徳倫理について、少なくともひとつの議論を調べておく。
第6回:自分の意見を構築するための情報収集について、とくに、インターネット上の情報収集の方法について調べておく。
第7回:社会的逸脱と愚行権について、争点になりそうな事例を具体的に2つ以上調べておく。
第8回:生命と性の倫理的問題について、最近の報道等から関連しそうな課題を具体的に2つ以上調べておく。
第9回:最近の報道等から、性別学的性別と性自認に関連しそうな課題を具体的に2つ以上調べておく。
第10回:性役割分業について調べ、自分の意見をある程度まとめておく。
第11回:自分の議論を論理的に展開するための方法について、また、アカデミックライティングの基本的注意事項と引用のルールを調べておく。
第12回:障害とケアの事例に関連する倫理的課題を調べておく。
第13回:ギリガンやノディングス等によるケアの倫理について調べておく。
第14回:道徳的判断の特徴と要件について調べておく。
第15回:第1~14回のポイントと倫理学的議論の流れを再度見直しておくこと。疑問点と不明な専門用語があれば調べておくこと。
復習 第1回:最近の報道等から、倫理的問題に関連する課題を2つ挙げ、そのポイントを箇条書きにまとめる。
第2回:善悪の判断について、過去の主要な議論を要約する。
第3回:功利主義と社会契約論について、過去の主要な議論を要約する。
第4回:義務論、とくにカントが展開した議論について、要約する。
第5回:徳倫理について、過去の主要な議論を要約する。
第6回:文献検索に利用するネットワーク上のツール(大学Opac,CiNii,J-STAGEのいずれか)を使って、自分の主張に関連する文献を検索・収集しておく。
第7回:社会的逸脱と愚行権に関連する事例について、自分の立場のポイントを箇条書きにまとめる。
第8回:生命と性の倫理的問題に関連する課題を2つ挙げ、そのポイントを箇条書きにまとめる。
第9回:最近の報道等から、性別学的性別と性自認に関連する課題を2つ挙げ、そのポイントを箇条書きにまとめる。
第10回:性役割分業について調べ、自分の立場のポイントを箇条書きにまとめる。
第11回:哲学・倫理学領域における論理的思考のポイントを振り返り、自分の議論を論理的に展開するためのポイントを箇条書きにまとめる。
第12回:障害とケアの事例に関連する課題を2つ挙げ、そのポイントを箇条書きにまとめる。
第13回:ギリガンやノディングス等によるケアの倫理について調べておく。
第14回:道徳的判断の特徴と要件について、主要な議論を要約する。
第15回:第1~14回のポイントと倫理学的議論の流れを再度見直して、ディスカッションの意見を反映してレポートを修正する。
展開 授業内のディスカッションをもとに,参考文献および先行研究を紹介しますので,それらについてさらに情報収集してください。
成績評価
評価の基準 1.善いことを判断するためのさまざまな基準について知ることができる。
2.自分がどのような倫理的基準に従っているかを考えることができる。
3.現代社会における倫理的問題を理解できるようになる。
評価の方法 平常点(授業への参加、発言、レジュメ作成等)-50%
小レポート-50%
教科書 教科書は用いない。必要な資料等を授業中に配布する。
推薦図書
書籍名 倫理問題101問 (ちくま学芸文庫)
著者名 マーティン コーエン (著),‎ 榑沼 範久 (翻訳)
出版社 筑摩書房
価格 1512円
ISBN・ISSN 4480090592
書籍名 現代倫理学入門 (講談社学術文庫)
著者名 加藤 尚武 (著)
出版社 講談社
価格 993円
ISBN・ISSN 406159267X
書籍名 道徳を問いなおす リベラリズムと教育のゆくえ (ちくま新書)
著者名 河野 哲也 (著)
出版社 筑摩書房
価格 842円
ISBN・ISSN 4480065954
参考URL
備考 問題をより身近なものとして考えるため、授業中に発言を求めたり、小問題の記述などの作業を行ってもらうことがあります。受講にあたって特別な知識は必要ありませんが、倫理的関心がないと参加は難しいかもしれません。履修に際しては自分自身と相談してください。
質問等は、オフィスアワーに研究室で受け付けます。
オフィスアワー:
 前期は月曜日3時限 研究室20(川口研究室)
 後期は火曜2時限 研究室20(川口研究室)
オフィスアワーに来訪できない場合は、個別に電子メールで相談してください。電子メールアドレスは研究室の入り口に掲示します。
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