植草学園 平成30年度シラバス

視覚・聴覚障害教育総論
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シラバス基本情報
授業科目名 視覚・聴覚障害教育総論
科目ナンバリング SSP403
開講年度 2018年度
科目区分 専門科目
科目責任者 松本 末男
井口 二郎
授業形態 講義
開講時期 後期
登録コード
曜日・時限
30006301 土曜日,2限
教室
講義室1
卒業要件
特別支援教育専攻:選択
単位数 1
配当年次・対象学生
授業内容・授業計画
ポリシーとの関連
ディプロマポリシー 1 全ての人々から信頼される高い人間観・論理観
2 福祉や教育の従事者として必要な,福祉や教育の基本理念と専門的知識
カリキュラムポリシー 2-11 特別支援教育の基礎理論に関する科目
2-13 前項以外の障害の領域に関する科目
授業のキーワード (井口 二郎)
視覚障害の定義,視覚障害に応じた指導法,全盲および弱視児童生徒の教育,聴覚障害との重複障害について
(松本 末男)
視機能の理解,視覚障害乳幼児の育児
学生の到達目標 (井口 二郎)
1.特別支援教育における視覚障害教育について学習する。
2.視覚障害が児童生徒に及ぼす影響を様々な観点から考察する。
3.視覚障害からもたらされる困難の対応について理解する。
(松本 末男)
1.聴覚障害についてその障害の現れ方や,コミュニケーションの方法を理解する。
2.言語を獲得する乳幼児期から幼児期,学齢以降の言語指導について,支援の方法を学ぶ。
授業の内容
第1回 【視覚障害の概要】 視覚活用における視機能の役割
視機能の検査(目標1)
担当教員: 井口 二郎
第2回 【特別支援教育における視覚障害教育】 視覚障害教育の教育課程
視覚障害児における自立活動の在り方(目標1)
担当教員: 井口 二郎
第3回 【視覚障害児童生徒の発達】 全盲児と弱視児の発達
発達に対応した指導(目標2)
担当教員: 井口 二郎
第4回 【自立活動】 視覚障害教育における自立活動
視覚障害からもたらされる困難への対応について~歩行指導と点字指導(目標3)
担当教員: 井口 二郎
第5回 「聴覚障害の生理,病理,心理面の理解」
聴覚器官の構造,聴覚障害の原因と分類,聴力検査,聴力レベルとオージオグラム,聴覚補償,難聴体験を通した活動のあり方(目標1:聴障の病理や分類。障害からくる問題の理解。)
担当教員: 松本 末男
第6回 「乳幼児期の支援」
AABRによる周産期の障害発見から母親への支援,乳児への支援のあり方(目標2:乳幼児期の両親への支援と,支援する際の配慮事項の理解)
担当教員: 松本 末男
第7回 「幼児期の指導」
言語獲得期の言語指導のあり方,聴覚の活用のための支援,人工内耳装用児への支援,発音指導,絵日記の活用(目標2:幼児期の指導の重要性の理解)
担当教員: 松本 末男
第8回 「聴覚障害児,生徒のコミュニケーション」
教科指導,聴覚口話方,手話法,指文字,トータルコミュニケーション,バイリンガル・バイカルチャルアプローチ,普通学級の聴覚障害児への支援(目標1:様々な方法を含めたコミュニケーション)
担当教員: 松本 末男
予習・復習の内容
(毎回90分程度)
予習 (井口 二郎)
第1回~4回(共通)予めテキストを読み、関連事項を図書館等で調べるなどして授業に備える。
(松本 末男)
第5回 聴覚の各器官の役割を本やインターネットで調べてみる
第6回~第8回(共通) テキストを事前に読み,分からない事柄を調べる。
復習 (井口二郎)
第1回~4回(共通)授業で配布したプリントやノートを読み直すと共に、実践例などを視覚特別支援学校のホームページや関連図書で確認して定着を図るようにする。
(松本 末男)
第5回 復習プリントを回答し,聴覚の生理と補装具についてまとめておく
第6回 復習プリントを回答し,乳幼児期の支援についてまとめておく
第7回 復習プリントを回答し,幼児期の指導についてまとめておく
第8回 復習プリントを回答し,様々なコミュニケーションについてまとめ,教科の指導についてまとめとく。
展開 (井口 二郎)
それぞれが興味を持った内容について,視覚障害教育の専門書により,さらに学習を深める。
(松本 末男)
1.聴覚障害児の教育に関心を持つ,年齢に応じたコミュニケーションについて理解に努めるようにする。
2.聴覚障害児の言語の指導について関心を持ち,自分が指導するとしたらどんな指導をするか考えてみる。
成績評価
評価の基準 (井口 二郎)
1.視覚障害からもたらされる困難の内容を理解し、視覚障害に応じた自立活動の在り方を理解する。
2.全盲および弱視の児童生徒の発達に応じた指導法を知り、その特徴について理解する。
3.視覚障害による移動の困難、空間概念の形成の難しさ、コミュニケーションの困難を様々な教育方法によって改善することを理解する。
(松本 末男)
1.聴覚障害の原因やそれを補う方法を理解し,補装具を理解すること。
2.発達に応じた言語指導のあり方を知り,違いを知っていること。
評価の方法 (井口 二郎)
授業への取り組み40点、試験の結果60点として評価する。
(松本 末男)
試験の結果,内容の理解と定着(50%),授業の参加平常点による(授業の取り組み,議論,発表など)(50%)
教科書
書籍名 視覚障害教育に携わる方のために
著者名 香川邦生/編著
出版社 慶應義塾大学出版会
価格 3,000円+税
ISBN・ISSN 978-4-7664-1781-4
書籍名 片手で2匹つかんだよ~視覚障害教育を初めて学ぶ方のために
著者名 井口二郎
出版社 白鷗社
価格 1,800円(税抜)
ISBN・ISSN 978-4-938912-24-6
推薦図書
参考URL
備考 オフィスアワー:授業の前後に教室にて,または授業関係質問票によって質問・相談を受けつけます。
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