植草学園 平成30年度シラバス

生化学
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シラバス基本情報
授業科目名 生化学
科目ナンバリング HBM211
開講年度 2018年度
科目区分 理学療法基礎科目
科目責任者 芦野 洋美
授業形態 講義
開講時期 前期
登録コード
曜日・時限
A2032001 火2
教室
講義室20
卒業要件
保健医療学部:選択
単位数 2
配当年次・対象学生 2年次・3年次
免許・資格との関係
2年次3年次
小学校教諭: 不要不要
特別支援学校教諭: 不要不要
幼稚園教諭: 不要不要
保育士: 不要不要
理学療法士: 選択選択
授業内容・授業計画
ポリシーとの関連
ディプロマポリシー 5 科学的思考の形成と発展
6 生涯探究心の育成
カリキュラムポリシー 6 科学的思考の形成と発展
7 生涯探究心の育成
授業のキーワード 生体成分・生合成・代謝・遺伝子・生命の維持
学生の到達目標 1.身体の構成成分や細胞の構造の化学的組成・分子的レベルの成り立ちを把握する。
2.生命維持と調節の精緻で膨大な反応を学び、複雑な制御機構の統合体としての生命を理解する。
3.疾患の予防と治療には生化学的解析が必須であり、現代医療の原点であることを理解する。
授業の内容
第1回 生体の構成要素・細胞の基本構造と機能(目標1)
第2回 生体成分の構造と機能1-糖・脂質(目標1)
第3回 生体成分の構造と機能2-アミノ酸・タンパク質・核酸(目標1)
第4回 生体成分の構造と機能3-ビタミン および 代謝1-酵素と代謝(目標1,2)
第5回 代謝2-糖質の代謝(目標2)
第6回 代謝3-脂質・アミノ酸・タンパク質の代謝(目標2)
第7回 代謝4-代謝総括 および 酸・塩基平衡(目標2)
第8回 核酸とタンパク質の生合成(目標2)
第9回 遺伝の生化学(目標2,3)
第10回 ホメオスタシスとホルモン1-ホルモンの分類,作用機序,各論(下垂体/甲状腺等)(目標2,3)
第11回 ホメオスタシスとホルモン2-各論(副賢/性腺/プロスタノイド等)および 臓器の生化学1-循環器系・呼吸器系・消化器系(目標2,3)
第12回 臓器の生化学2-泌尿器系・神経系・血液(目標2,3)
第13回 がんの生化学(発がん機序/転移/治療と予防等)(目標2,3)
第14回 免疫の生化学(目標2,3)
第15回 骨・軟骨の生化学(骨吸収/骨形成/リモデリング等)(目標2,3)
予習・復習の内容
(毎回180分程度)
予習 第1回~第15回(共通)テーマに関係する高校までの生物,および1年次生物学の知識を見直しておくこと。高校までの化学のレベルに関係なく理解可能なように授業を展開していくが,充分な吸収を促すため各回の教科書内容に眼を通しておくこと。また科学的思考の育成につながるので,生活や臨床のどのような場で生化学が役立っているか,日常から関心を持つこと。
復習 第1回~第15回(共通)毎回重要点が理解可能なようにプリントを配り記入提出してもらうが,授業資料は同プリントを含むので,当日復習すること。次週返却後も不明点がないか確かめ,2回の復習により徹底して授業内容を理解し身につけること。授業に関連した最近の国試問題も随時取り上げるので復習し,対策に用いること。
展開 生化学は単元ごとに独立した内容ではなく積み重ねであるため,初期の基礎的な部分を充分復習しながら授業の進行に臨むこと。それにより,中期/後期の分子レベルの解析,疾患の解明や治療の現況に対する理解が速くまた深まる。更に国試への対策ともなる。
成績評価
評価の基準 1.身体の構成成分や細胞の化学的組成・分子レベルの成り立ちを把握できたか,提出プリント,期末試験で評価する。
2.身体の機能維持と代謝調節を司る重要な反応及び制御機構の統合体としての生命を理解できたか,提出プリント,期末試験の他に要点をまとめた文の作成も求め,到達度を評価する。
3.疾患の予防と治療に必須な生化学的解析が,現代医療の原点であることを真に理解できたか,期末試験と期末レポートで評価する。
評価の方法 期末試験とレポートおよび平常点によって評価する。比率は概ね,期末筆記試験40%,レポート等30%,平常点30%で,これらの成績を総合する。
教科書
書籍名 コンパクト生化学 改訂第4版
著者名 大久保岩男/賀佐伸省著
出版社 南江堂
価格 2,376円(税込) 
ISBN・ISSN 978-4-524-25946-5
推薦図書
書籍名 基礎から学ぶ生化学 改訂第2版
著者名 奧恒行/山田和彦著
出版社 南江堂
価格 2,700円(税込)
ISBN・ISSN 978-4-524-26774-3
参考URL
備考  生化学の学問領域は広く,日々発展し続けながら医療に貢献している。本講義では親しみ易い日常的な事例を通して理解し易く説明し,生化学の基本的重要点を半期15回で一通り身につけられるように進めていく。生体における様々な反応の動的な連続性と維持,調節の緻密さ,生命と種の存続の本質を理解しつつ,医療職において,身体の仕組みの生化学的認識が重要であることを,実感して欲しい。
オフィスアワー:授業の前後に教室にて,または授業関係質問票によって質問・相談を受けつけます。
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