授業内容・授業計画
ポリシーとの関連 |
ディプロマポリシー |
2 障害支援 |
カリキュラムポリシー |
2 障害支援 |
|
授業のキーワード |
薬物の作用機序,薬物の臨床応用,薬物の副作用 |
学生の到達目標 |
1.薬物が薬理作用をあらわす基本的機序を一般論として説明できる。
2.種々の疾患の治療に用いられる代表的な薬物の作用・作用機序・副作用を説明できる。
3.薬物の使用に関する法的規制を説明できる。 |
授業の内容 |
第1回 |
薬の主作用・副作用と薬理作用、受容体理論に関する基礎的知識(目標1) |
第2回 |
自律神経と薬物(交感神経作用薬・遮断薬)(目標1・2) |
第3回 |
自律神経と薬物(副交感神経作用薬・遮断薬)(目標1・2)
筋弛緩薬(目標1・2) |
第4回 |
心血管作用薬(高血圧・狭心症・心筋梗塞等の疾患に用いられる薬物)(目標1・2) |
第5回 |
鎮痛薬・局所麻酔薬・全身麻酔薬(痛みに対して用いられる薬物)(目標2) |
第6回 |
抗炎症薬(非ステロイドと副腎皮質ステロイド)・抗リウマチ薬(目標2) |
第7回 |
中枢神経作用薬(パーキンソン病・不眠・てんかんなどに用いられる薬物)(目標2) |
第8回 |
中枢神経作用薬(抗うつ薬・抗精神病薬物)(目標2)
薬物に関する法律(薬事法・麻薬および向精神薬取締法・覚醒剤取締法等)(目標3) |
|
予習・復習の内容 (毎回90分程度) |
予習 |
薬理学を充分理解するには、既習の解剖学・生理学・生化学等の基礎的知識が必須である。そのため、授業前に以下の事項を整理・理解しておくことが必要である。
第2回予習:交感神経系の構造と機能について解剖学・生理学を理解しておく。
第3回予習:副交感神経系の構造と機能及び骨格筋に関する解剖学・生理学を理解しておく。
第4回予習:血管の収縮・弛緩にかかわる生理活性物質、および正常な血圧調節機構について理解しておく。
第5回予習:痛覚伝導路とその特性を理解しておく。
第6回予習:炎症に関与する生理活性物質について調べておく。また、副腎皮質ホルモンに関する生理学・生化学を復習しておく。
第7回予習:中枢神経系における主要な神経伝達物質について調べておく。
第8回予習:うつ病と統合失調症について特徴的な症状を調べておく。 |
復習 |
第1回復習:薬理学総論のキーワードを把握しておくこと。また、受容体理論を理解しておくこと。
第2回復習:交感神経系に働く薬物について、作用機序別に整理しておくこと。
第3回復習:副交感神経系に働く薬物、および筋弛緩薬について、作用機序別に整理しておくこと。
第4回復習:高血圧症に対して用いられる薬物について、それぞれの薬物の作用部位・作用機序を生化学的・生理学的観点から理解し、整理しておくこと。
第5回復習:主要な鎮痛薬について整理しておくこと。局所麻酔の種類を理解し、用いられる薬物をまとめておくこと。
第6回復習:主要な抗炎症薬について非ステロイドと副腎皮質ステロイドにわけて整理しておくこと。
第7回復習:パーキンソン病の病態と治療薬について理解し、整理しておくこと。
第8回復習:うつ病と統合失調症の治療に用いられる薬についてまとめておくこと。薬物に関する法規制を理解し、重要な用語・薬物について整理しておくこと。 |
展開 |
関心のある疾患に用いられる主要な治療薬を分類・整理する。その際には、まずその疾患の病態を把握し、その病態に対して、なぜ、どのように、それらの薬物が治療上有効であるのか、また、どのような副作用が起こり得るのか、薬物の作用機序の観点から理解を深めるようにする。 |
|
成績評価 |
評価の基準 |
目標1:受容体理論に基づいて、作動薬・拮抗薬の説明ができることを合格基準とする。
目標2:授業で取り上げた代表的薬物の作用・作用機序を説明できることを合格基準とする。
目標3:薬物に関してどんな法的規制があるか説明できることを合格基準とする。 |
評価の方法 |
期末筆記試験40%、レポート40%、授業内での取り組み態度20% |
|
教科書 |
教科書は用いない。必要な資料等を授業中に配布する。
|
推薦図書 |
書籍名 |
シリーズ看護の基礎科学7 薬との関わり 臨床薬理学 |
著者名 |
中谷晴昭 大橋京一/編 |
出版社 |
日本看護協会出版会 |
価格 |
3,200円 + 税 |
ISBN・ISSN |
978-4-8180-0661-4 |
書籍名 |
はじめの一歩のイラスト薬理学 |
著者名 |
石井邦雄 著 |
出版社 |
羊土社 |
価格 |
2,900円 + 税 |
ISBN・ISSN |
978-4-7581-2045-6 |
|
参考URL |
|
備考 |
・薬理学を充分理解するには、既習の解剖学・生理学・生化学等の基礎的知識が必須である。
・各授業時間の講義の最後に、配付した資料を参照しながら、その日の授業内容に関する簡単な演習を行う。
・教員への連絡方法:メールによる。mnishiya@abox22.so-net.ne.jp または、教務課を介して連絡してください。
オフィスアワー:授業の前後に教室にて,または授業関係質問票によって質問・相談を受けつけます。 |