植草学園 平成30年度シラバス

専門ゼミナールⅡ
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シラバス基本情報
授業科目名 専門ゼミナールⅡ
科目ナンバリング EAS401
開講年度 2018年度
科目区分 専門演習科目
科目責任者 川口 由起子
授業形態 演習
開講時期 通期
登録コード
曜日・時限
A1124017 (前期) 金3, (後期) 金4
教室
(前期)ゼミ室13、(後期)ゼミ室9
卒業要件
発達教育学部:必修
単位数 2
配当年次・対象学生 4年次
免許・資格との関係
4年次
小学校教諭: 必修
特別支援学校教諭: 必修
幼稚園教諭: 必修
保育士: 必修
理学療法士: 不要
授業内容・授業計画
ポリシーとの関連
ディプロマポリシー 1 徳育・教養
4 資質・能力
カリキュラムポリシー 8 専門ゼミナール 卒業研究
授業のキーワード 哲学,倫理学,情報科学,言語理解,合理性
学生の到達目標 1.特定のトピックについて,問題の背景を説明し先行研究の理論的妥当性を評価できるようになる。
2.特定のトピックについて,哲学的/倫理学的アプローチの意義を説明できるようになる。
3.特定のトピックについての複数の主張を概念的に分析し,比較検討したうえで,妥当な解決策を提示できるようになる。
授業の内容
第1回 イントロダクション:専門ゼミナールⅡの概要説明
第2回 哲学・倫理学における文献調査の手法 (目標1)
第3回 参考文献の調査(1):文献の選択 (目標3)
第4回 参考文献の調査(2):文献の要約 (目標3)
第5回 参考文献の調査(3):文献で扱われる概念の整理 (目標3)
第6回 中間報告とディスカッション(1)
第7回 トピック研究(1):トピックの収集と分類 (目標1)
第8回 トピック研究(2):問題の所在を明確にする (目標1)
第9回 トピック研究(3):背景知識と関連する議論の整理 (目標1)
第10回 中間報告とディスカッション(2)
第11回 哲学的/倫理学的アプローチとは(目標2)
第12回 哲学的/倫理学的アプローチの特徴 (目標2)
第13回 哲学的/倫理学的アプローチの意義と役割 (目標2)
第14回 中間報告とディスカッション(3)
第15回 トピック特定の手法:概要説明
第16回 先行研究の調査と整理(1) (目標3)
第17回 先行研究の調査と整理(2) (目標3)
第18回 先行研究の調査と整理(3) (目標3)
第19回 先行研究における主張の比較検討(1)(目標3)
第20回 先行研究における主張の比較検討(2) (目標3)
第21回 先行研究における主張の比較検討(3) (目標3)
第22回 中間報告とディスカッション(4):対立する主張の論理的整理
第23回 哲学的/倫理学的アプローチで解決策の提示に至るまで(1):議論の整理 (目標4)
第24回 哲学的/倫理学的アプローチで解決策の提示に至るまで (2):反論の構築(目標4)
第25回 中間報告とディスカッション(5)
第26回 解決策の論理的整理(1) (目標4)
第27回 解決策の論理的整理(2) (目標4)
第28回 プレゼンテーション発表とディスカッション(1):意見交換
第29回 プレゼンテーション発表とディスカッション(2):解決策の比較検討
第30回 研究課題に向けた自身のアプローチの整理とまとめ
予習・復習の内容
(毎回180分程度)
予習 第1回:ゼミナールの年間計画と教科書、参考文献を確認し、ゼミナールⅠで設定した自分の関心領域の報告準備をする。
第2回:哲学・倫理学領域において文献調査が果たす役割について調べておく
第3回:文献検索に利用するネットワーク上のツール(大学Opac,CiNii,J-STAGEのいずれか)を使って自分で選択した領域における基礎文献を50以上収集し、出典情報を明記したリストを作成する。
第4回:選択した領域で収集した文献から5~10文献を選択し、それぞれについて要約メモを作成しておく。
第5回:選択した領域で選択した5~10文献の要約メモをもとに、鍵となる概念と分析方法を抜き出しておく。
第6回:選択した5~10文献の要約をレポートとして作成し、合わせて同内容のプレゼンテーションを作成しておく。
第7回:要約した文献を参考に、自分の関心領域を選択しておく。
第8回:要約した文献を参考に、選択した領域の理論的背景を調べておく。
第9回:選択した領域について、先行研究で解決された部分と未解決の部分を調べておく。
第10回:選択した領域について、先行研究の成果を含め、問題提起のプレゼンテーションとして作成しておく。
第11回:選択した領域について、哲学・倫理学領域で議論する意義を調べておく。
第12回:選択した領域の議論において有用な論理的思考の手法を調べておく。
第13回:選択した領域が哲学・倫理学領域に与える影響を調べておく。
第14回:選択した領域について、ディスカッションでポイントとなることと、予想される反論を調べておく。
第15回: 選択した領域において問題を細分化し、ひとつの課題トピックを選択するための下調べをしておく。
第16回:選択したトピックについて、先行研究の有無を調べておく。
第17回:選択したトピックについて、先行研究の議論を調べておく。
第18回:選択したトピックについて、先行研究の成果とその領域に与えた影響を調べておく。
第19回:選選択したトピックについて、主要な先行研究の議論を調べておく。
第20回:選択したトピックについて、主要な先行研究の歴史的経緯を調べておく。
第21回:選択したトピックについて、主要な先行研究の議論の理論的関係を調べておく。
第22回:選択したトピックについて、対立または矛盾する議論がないか調べておく。
第23回:選択したトピックについて、主要な先行研究の議論の構造を調べておく。
第24回:選択したトピックについて、主要な先行研究の議論に対する反論を調べておく。
第25回:選択したトピックについて、ディスカッションでポイントとなることと、予想される反論を調べておく。
第26回:選択したトピックについて、その問題が解決可能と考えられてきたか、調べておく。
第27回:選択したトピックについて、その問題の解決に必要と考えられてきた条件は何か、調べておく。
第28回:選択したトピックの解決策の有無について、意見をまとめてくる。
第29回:選択したトピックのディスカッションで予想される反論と、有効な解決策の案について、意見をまとめてくる。
第30回:第1~29回で扱ったポイントについて再度よく確認しておく。論理的思考の基本については、関連する練習問題をもう一度解いておく。
復習 第1回:ゼミナールの年間計画と教科書、参考文献を確認し、自分の関心領域をまとめておく。
第2回:哲学・倫理学領域において文献調査が果たす役割について、まとめておく。
第3回:文献検索に利用するネットワーク上のツールを問題なく使用できるか確認する(大学Opac、CiNii,J-STAGE)。
第4回:選択した領域で収集した文献から5~10文献を選択し、それぞれについて要約メモを修正しておく。
第5回:選択した領域で選択した5~10文献の要約メモをもとに抜き出した鍵概念と分析方法を修正しておく。
第6回:選択した5~10文献の要約レポートと、同内容のプレゼンテーションを修正しておく。
第7回:選択した関心領域と要約した文献との関連性をまとめておく。
第8回:選択した領域の理論的背景と、要約した文献との整合性をまとめておく。
第9回:選択した領域の先行研究で解決された部分と未解決の部分をまとめておく。
第10回:選択した領域の先行研究の成果と問題提起のポイントをまとめておく。
第11回:哲学・倫理学領域で議論する意義とポイントとなる点をまとめておく。
第12回:哲学・倫理学領域における論理的思考の基本をまとめ、記号論理学の練習問題を解いておく。
第13回:選択した領域が哲学・倫理学領域に与える影響について、ポイントをまとめておく。
第14回:選択した領域のディスカッションでポイントとなることと、予想される反論をまとめておく。
第15回: 選択した領域においてどのように問題が細分化できたか、ポイントをまとめておく。
第16回:選択したトピックについて、先行研究の出典情報をまとめておく。
第17回:選択したトピックについて、先行研究の議論のポイントをまとめておく。
第18回:選択したトピックについて、先行研究の成果とその領域に与えた影響をまとめておく。
第19回:選選択したトピックについて、主要な先行研究の議論のポイントをまとめておく。
第20回:選択したトピックについて、主要な先行研究の歴史的経緯のポイントをまとめておく。
第21回:選択したトピックについて、主要な先行研究の議論の理論的関係のポイントをまとめておく。
第22回:選択したトピックについて、対立または矛盾する議論のポイントをまとめておく。
第23回:選択したトピックについて、主要な先行研究の議論の構造のポイントをまとめておく。
第24回:選択したトピックについて、主要な先行研究の議論に対する反論のポイントをまとめておく。
第25回:選択したトピックについて、ディスカッションでポイントとなることと、予想される反論を書いてまとめておく。
第26回:選択したトピックについて、その問題の解決策のポイントをまとめておく。
第27回:選択したトピックについて、その問題の解決に必要と考えられてきた条件のポイントをまとめておく。
第28回:選択したトピックの解決策の有無について、自分の意見と他の人の意見のポイントをまとめておく。
第29回:選択したトピックのディスカッションで得た反論と、有効な解決策について、書いてまとめておく。
第30回:第1~29回で扱ったポイントについて再度よく確認し、書いてまとめておく。論理的思考の練習問題で間違いがあればもう一度解いておく。
展開 第1~30回で扱った内容について,関連するウェブサイトや文献を調べ,先行研究の議論と照らし合わせながら自分の主張を構築し、まとめておくこと。
成績評価
評価の基準 少なくともひとつのテーマ(トピック)について,
1.問題の背景を説明し先行研究の理論的妥当性を評価できるようになる。
2.哲学的/倫理学的アプローチの意義を説明できるようになる。
3.複数の主張を概念的に分析し,比較検討したうえで,妥当な解決策を提示できるようになる。
評価の方法 毎授業時の課題 60%,期末課題の達成度 40%の合計で評価します。
教科書 教科書は用いない。必要な資料等を授業中に配布する。
推薦図書
書籍名 大学生のための論理的に書き、プレゼンする技術
著者名 菊田千春,‎ 北林利治
出版社 東洋経済新報社
価格 1620
ISBN・ISSN 4492222677
書籍名 レポート・論文の書き方入門
著者名 河野哲也
出版社 慶應義塾大学出版会; 第3版
価格 1080
ISBN・ISSN 4766409698
書籍名 新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング
著者名 唐木元
出版社 インプレス
価格 1404
ISBN・ISSN 4844338722
参考URL
備考 本研究室では,哲学,倫理学および情報科学の分野における概念的分析を中心に研究を行うため,テーマの種類や分野だけでなく,研究の方法論を重視します。
選択するテーマの内容は基本的に自由ですが,上記キーワードで挙げられているものと(少しでも)関連するものに限ります。
電子メールで連絡がとれることが望ましいです。質問等は,オフィスアワーに研究室で受け付けます。
オフィスアワー:
 前期は月曜日3時限 研究室20(川口研究室)
 後期は火曜2時限 研究室20(川口研究室)
オフィスアワーに来訪できない場合は,個別に電子メールで相談してください。電子メールアドレスは個別にお知らせします。
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