植草学園 平成30年度シラバス

幼児保育相談の基礎
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シラバス基本情報
授業科目名 幼児保育相談の基礎
科目ナンバリング EKT301
開講年度 2018年度
科目区分 児童教育専門科目
科目責任者 桑田 良子
授業形態 講義
開講時期 後期
登録コード
曜日・時限
A1092001 月2
教室
講義室14
卒業要件
発達教育学部:選択
単位数 2
配当年次・対象学生 3年次
免許・資格との関係
3年次
小学校教諭: 選択
特別支援学校教諭: 選択
幼稚園教諭: 選択
保育士: 選択
理学療法士: 不要
授業内容・授業計画
ポリシーとの関連
ディプロマポリシー 4 資質・能力
カリキュラムポリシー 6-3 道徳、教育相談等(幼保)
授業のキーワード 幼児保育相談,保護者支援,カウンセリングマインド,今日的な問題,子育て支援のための連携
学生の到達目標 1.カウンセリングの意義や諸理論,面接の態度・技法について体得する。
2.幼児理解の方法、今日的な問題行動とその対応について理解できる。
3.関係機関が行っている子育て支援についてわかる。また,より良い支援を行うための保護者,関係機関との連携について理解できる。
授業の内容
第1回 幼児保育相談とは(目標1)
 保護者の子育て不安とその社会的背景
第2回 現場における相談活動の重要性(目標1)
意義とその役割、相談の形態、カウンセリングマインドについて
第3回 傾聴の技法Ⅰ(目標1)
 非言語的技法とロールプレイ体験
第4回 傾聴の技法Ⅱ(目標1)
 言語的技法とロールプレイ体験
第5回 相談の実際(目標1)
 保護者との出あい方。面接中の諸問題への対応
第6回 カウンセリングの理論Ⅰ(目標1)
 精神分析理論・行動療法理論と現場での生かし方
第7回 カウンセリング理論Ⅱ(目標2)
 自己理論・認知療法理論と現場での生かし方
第8回 幼児に対する相談的なかかわりとは(目標2)
 ことばかけと対応の基本
第9回 幼児期に抱く保護者の悩みと対応(目標3)
 言葉の発達・暴力的な子ども・ABA理論
第10回 幼児期の子どもに必要なこと、出会う危機について(目標1,2,3)
 心の居場所・離婚・虐待
第11回 幼児理解の方法(目標2)
 発達検査の使い方(遠城寺式・S-M社会性検査)
第12回 事例検討(目標2,3)
 今日的な問題を使い、事例検討会の必要性、事例のま とめかたを学ぶ
第13回 発達障害のある子をもつ保護者支援(目標2・3)
 保護者理解と対応,連絡帳の活用
第14回 保育現場で保育士が抱く悩み(目標3)
 保護者との関係・自己理解
第15回 子育て支援の仕組みと関係機関との連携のありかた(目標3)
 保護者・養護施設・保健センター・福祉センターとの 連携・体制づくり
予習・復習の内容
(毎回180分程度)
予習 第1回 保育士にカウンセリングマインドが必要な理由 について考えてくる。
第2~4回 気持ちのよい「聞き方」や「態度」について 教科書を読んでくる。
第5~6回 カウンセリングの理論について調べて、レポ ートする。
第7回 子どもとのコミュニケーションの取り方につい て400字程度にまとめてくる。
第8回 幼児期の子どもとの関係性を作っていく時に指 導者として心がけることを400字以上にまとめてく  る。
第9~10回 子育て中の保護者の悩みについて考え、調 べてくる。
第11~12回 子どもを理解する方法について具体的に考 え、400字程度にまとめてくる。
第13回 保育士に必要と思う力を2点あげ、レポート作 成する。(800字以上)
第14回 子どもの発達を支える連携のしくみについて調 べ、発表できるように準備する。
復習 第1回 カウンセリングの効果について整理する。
第2~5回 傾聴の技術についてまとめる。
第6~7回 相談の理論の中で、自分に合う理論とその理 由についてレポートに800字程度でまとめる。
第8回 言語環境としての「ことばかけ」の重要性をレ ポートにまとめる。
第9~10回 幼児期の子どもの問題と解決策について授 業を振り返り,まとめる。特に保護者と子どもの関係 性から考える。
第11回 発達検査の使い方、その長所と短所についてま とめる。
第12~13回 問題行動をする子どもの母親や、障害のあ る子どもをもつ保護者理解と支援のありかたについて レポートにまとめる。
第14回 現場の保育士が抱きやすい悩みや問題点を知  り、現場に出た時にどのように対処するか、自分なり の解決法について整理する。
第15回 各機関の役割,相談の特徴,連携のありかたに ついて整理する。
展開 ・照れないでロールプレイングしたり,自己開示する。
自分の感性を大切にする。
・予習を生かしての話し合い活動,発表活動に積極的
に参加する。
・身近な事例を取り上げることで,気づく力や、感じる
力を高める。
・同じことを言っても人によって感じ方や受け止め方が異なるので,相手を理解して対応することの重要性を
体感する。
・相談は知識や技術も必要である。しかし,一番大事な
のは子どものために工夫する心や思いやる心であることを,授業を通じて理解する。
・グループ活動については,いつも同じ学生でグループにならないように編成することを心がける。
成績評価
評価の基準 1.保育相談に関する基礎知識と基本的技術,態度が身についていること
2.幼児理解の方法,今日的な問題行動とその対応についての基本を理解していること
3.関係機関が行っている子育て支援についての基本的事項を知っていること,また,連携の大切さについて理解していること。
・植草学園大学子育て支援・実践センターにボランティアに1回以上行くこと。
・課題を提出すること。を基準とする。
評価の方法 受講態度 20%,レポート・課題 50%,テスト 30%で総合的に評価する。
教科書
書籍名 ピアヘルパーハンドブック
著者名 日本教育カウンセラー協会
出版社 図書文化
価格 1,500円
ISBN・ISSN ISBN:978- 4 -8100-1343-6
推薦図書
書籍名 子どもの発達理解とカウンセリング
著者名 金子智栄子編著
出版社 樹村房
価格 1800円
ISBN・ISSN ISBN978-4-88367-121-2
参考URL
備考 ピアヘルパー資格取得を希望している学生は履修すること。
オフィスアワー:授業の前後に教室にて,または授業関係質問票によって質問・相談を受けつけます。
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