授業内容・授業計画
ポリシーとの関連 |
ディプロマポリシー |
4 資質・能力 |
カリキュラムポリシー |
6 科学的思考の形成と発展 |
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授業のキーワード |
波動,運動,力,電流,観察
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学生の到達目標 |
(1)中学校理科の物理分野および高等学校で学習した物理学の基礎的な知識を確実に習得する。
(2)現在の高度な科学技術時代に適応できる幅広い知識と技能を身に付け,柔軟な思考や発想ができるようにする。
(3)社会生活における科学の果たす役割を認識し,これからの科学や技術の在り方について考えることができる。 |
授業の内容 |
第1回 |
物理学とは何か。(目標1,2,3)
物理学とは何を目指している学問かを具体的な例を通して学ぶ。 |
第2回 |
波動Ⅰ 音波①(音の3要素,音速)(目標1,2)
音の発生や波長,速度について具体的な題材を使って学ぶ。 |
第3回 |
波動Ⅱ 音波②(音の反射・屈折・回折,ホイヘンスの原理,ドップラー効果)(目標1,2)
音に関わる身近な現象がどのようなしくみで起こっているのかを解析する。 |
第4回 |
波動Ⅲ 光①(光の屈折・直進,スペクトル,光とは何か,凸レンズ)(目標1,2,3)
光の本質や光に関わる様々な現象の起こるしくみを解析する。 |
第5回 |
波動Ⅳ 光②(実習 簡易光分光器の製作)(目標1,3)
異なる光の成分を分ける簡単な装置を作って,蛍光灯などの光を分離してみる。 |
第6回 |
運動の表し方(速さと速度,ベクトルとスカラー,等加速度運動)(目標1,2)
物体の運動の特性を表す方法について学ぶ。
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第7回 |
力のはたらき①(力の3要素,力の合成・分解)(目標1,3)
力の表し方について学ぶ。 |
第8回 |
力のはたらき②(圧力,浮力,力のモーメント)(目標1,2,3)
力のききめや効果的な使い方,浮力の生じるわけについて学ぶ。 |
第9回 |
仕事とエネルギー(仕事の原理,力学的エネルギー保存則,温度と熱)(目標1,2)
エネルギーとは何か,エネルギーの表し方等について学ぶ。 |
第10回 |
電流と電圧①(静電気と電流,電流・電圧・抵抗の関係)
(目標1,2)
電気の本質や電流の流れやすさについて学ぶ。 |
第11回 |
電流と電圧②(導線の太さと抵抗,ジュールの法則,簡易テスターの製作) (目標1,2,3)
電流による発熱現象を学び,これを利用した簡単なテスターを製作する。 |
第12回 |
電流と磁場①(磁石とは,電子スピン,磁場で電流に働く力,モーター)(目標1,2)
磁力の発生する本質的な原因や磁場の中でなぜ電流が力を受けるのかを学ぶ。 |
第13回 |
電流と磁場②(実習 簡易単極モーターの製作)(目標1,2,3)
フレミングの左手の法則を使って,超簡単モータを製作する。 |
第14回 |
放射線(放射線とその種類,放射線と放射能,放射線被曝,原子と元素)(目標1,2,3)
放射線とは何かを学ぶとともに身近に存在する放射線源について考える。 |
第15回 |
宇宙物理学(宇宙の誕生)(目標2,3)
私たちの住む空間や時間はどのようにしてできたのかを学び,物理学のもつ可能性を探る。 |
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予習・復習の内容 (毎回180分程度) |
予習 |
第1回~第15回(共通)
・中学校および高等学校レベルの物理学に関する内容をもう一度よく見直し,理解しておく。
・新聞,テレビ,インターネットなどの話題の中で,物理学に関係する現象や用語があったら記録し調べておく。
・物理学の発展に寄与した科学者の業績や科学史について調べてみる。
・寺田寅彦の全集が図書館にあるので,時間を見つけて読んでおく。
・科学と技術の進歩が社会に与える影響について自分の考えをまとめておく。 |
復習 |
第1回~第15回(共通)
・講義内容について,再度テキストを見直し確実に身に付けておく。
・学んだ物理学的な原理・法則が,日常生活の中でどのようなものに利用されているか考えてみる。
・日常生活で見られる様々な物理現象を,学んだ知識をもとに論理的に説明してみる。
・物理学では様々な現象を簡単な式(公式)で一般化することが多いが,この公式を暗記しているだけでは効果的に活用することはできない。公式を導くまでのプロセスを自分で辿れるようにしておく。 |
展開 |
・毎時間の到達目標を明確にし,基本的にはアクティブ・ラーニングによる学びとする。
・自作のテキストに基づき講義を進めるので,予習をしっかり行ってくる。
・題材によっては簡単な実験を行って理解を深めたり,物理法則を利用した道具などを製作する。
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成績評価 |
評価の基準 |
1.積極的に講義に参加しテキストを完成させるとともにその内容を 十分理解している。
2.仮説を検証する観察・実験を計画し安全に留意して実施することができる。また,物理学の原理・法則を利用して道具が作れるとともにそのしくみを図などを使って第三者に説明できる。
3.環境問題やエネルギー問題に対して,物理学的な視点から自分の考えをもち価値判断ができる。 |
評価の方法 |
・実験等のレポート,期末試験 70%
・講義への参加態度,学習内容に対する興味・関心 30% |
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教科書 |
教科書は用いない。必要な資料等を授業中に配布する。 ・テキストとして自作のプリントを配布する。参考書は必要に応じて紹介する。
・学習指導要領解説 理科編 平成 29年6月 文部科学省
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推薦図書 |
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参考URL |
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備考 |
・自作器具等の製作に必要な材料や道具は各自準備する。
・観察,実験は随時行う。実験用のノート,グラフ用紙,プリント用のファイルを用意する。
オフィスアワー:授業の前後に教室にて,または授業関係質問票によって質問・相談を受けつけます。 |