植草学園 平成29年度シラバス

視覚・聴覚障害教育総論
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シラバス基本情報
授業科目名 視覚・聴覚障害教育総論
科目ナンバリング SSP403
開講年度 2017年度
科目区分 専門科目
科目責任者 伊藤 和男
松本 末男
授業形態 講義
開講時期 後期
登録コード
曜日・時限
30006301 土曜日,1~4限
教室
講義室1
卒業要件
特別支援教育専攻:選択
単位数 1
配当年次・対象学生
授業内容・授業計画
ポリシーとの関連
ディプロマポリシー 3 児童障害福祉(保育所・幼稚園・障害関係施設等)に関する知識・技能の専門性
カリキュラムポリシー 4 各専攻それぞれを特色づける対象者との触れ合いのできる体験や実習に関する科目の設定:1・2年次設定
授業のキーワード 視機能の理解,視覚障害に応じた指導,視覚障害乳幼児の育児
学生の到達目標 (伊藤和男)
1.視覚障害教育を概括的に学習し,視覚障害児の特性と指導法を理解する。
2.特別支援教育における視覚障害教育の意義と今後の広がりについても学習する。
(松本末男)
1.聴覚障害についてその障害の現れ方や,コミュニケーションの方法を理解する。
2.言語を獲得する乳幼児期から幼児期,学齢以降の言語指導について,支援の方法を学ぶ。
授業の内容
第1回 【視覚障害教育の概要】
視覚機構と視覚障害
視機能の検査(教育的評価)
視覚障害児童生徒の実態と教育の場(目標1)
担当教員: 伊藤 和男
第2回 【教育課程と指導法】
教育課程・指導計画の作成
盲児に対する指導内容・方法と弱視児に対する配慮
視覚障害児のための教材・教具(教科書)(目標1)
担当教員: 伊藤 和男
第3回 【自立活動の基本と指導】
視覚障害児の抱える困難と自立活動の意義
特設時間における指導の進め方と指導内容(目標1)
担当教員: 伊藤 和男
第4回 【乳幼児期における支援】
盲学校幼児部の歩みと現状
幼児部における教育と視覚障害幼児の指導内容
幼稚園や保育所等に通う視覚障害幼児の援助(目標1,2)
担当教員: 伊藤 和男
第5回 「聴覚障害の生理,病理,心理面の理解」
聴覚器官の構造,聴覚障害の原因と分類,聴力検査,聴力レベルとオージオグラム,聴覚補償,難聴体験を通した活動のあり方
担当教員: 松本 末男
第6回 「乳幼児期の支援」
AABRによる周産期の障害発見から母親への支援,乳児への支援のあり方
担当教員: 松本 末男
第7回 「幼児期の指導」
言語獲得期の言語指導のあり方,聴覚の活用のための支援,人工内耳装用児への支援,発音指導,絵日記の活用
担当教員: 松本 末男
第8回 「聴覚障害児,生徒のコミュニケーション」
教科指導,聴覚口話方,手話法,指文字,トータルコミュニケーション,バイリンガル・バイカルチャルアプローチ,普通学級の聴覚障害児への支援
担当教員: 松本 末男
予習・復習の内容
(毎回90分程度)
予習 (伊藤和男)
第1回~4回(共通)予めテキストを読み,関連事項を図書館等で調べるなどして授業に備える。
(松本末男)
第5回 聴覚の各器官の役割を本やインターネットで調べてみる
第6回~第8回(共通) テキストを事前に読み,分からない事柄を調べる。
復習 (伊藤和男)
第1回~4回(共通)授業で配布されたプリントやノートを読み直すと共に,実践例などを視覚特別支援学校のホームページや関連参考書で確認して定着を図るように心がける。
(松本末男)
第5回 復習プリントを回答し,聴覚の生理と補装具についてまとめておく
第6回 復習プリントを回答し,乳幼児期の支援についてまとめておく
第7回 復習プリントを回答し,幼児期の指導についてまとめておく
第8回 復習プリントを回答し,様々なコミュニケーションについてまとめ,教科の指導についてまとめとく。
展開 (伊藤和男)
それぞれが興味を持った内容について,視覚障害教育の専門書により,さらに学習を深める。
(松本末男)
1.聴覚障害児の教育に関心を持つ,年齢に応じたコミュニケーションについて理解に努めるようにする。
2.聴覚障害児の言語の指導について関心を持ち,自分が指導するとしたらどんな指導をするか考えてみる。
成績評価
評価の基準 (伊藤和男)
1.視覚障害児の特性を理解したうえで,視覚障害教育における自立活動や教科指導の基本的な事項を習得させるために用意されたプリントやテキストの理解度等を,発問やレポートなどを通してその達成度を評価する。
2.視覚障害教育の専門性が,視覚以外の他の特別支援学校や通常学校に在籍する視覚障害を有する児童・生徒にも必要なことを,学生に調べさせた上で,レポートに反映させるなどしてその理解の達成度を評価する。なお,1・2とも授業での態度や取り組み状況も評価判定の基準に加える。
(松本末男)
1.聴覚障害の原因やそれを補う方法を理解し,補装具を理解すること。
2.発達に応じた言語指導のあり方を知り,違いを知っていること。
評価の方法 (伊藤和男)
授業への取り組み40点,レポート60点,合計100点として評価する。
(松本末男)
試験の結果,内容の理解と定着(50%),授業の参加平常点による(授業の取り組み,議論,発表など)(50%)
教科書
書籍名 視覚障害教育に携わる方のために
著者名 香川邦生/編著
出版社 慶應義塾大学出版会
価格 3,000円+税
ISBN・ISSN 978-4-7664-1781-4
書籍名 改訂版聴覚障害教育の基本と実際
著者名 中野善達・根本匡文
出版社 田研出版
価格 2,500円+税
ISBN・ISSN 978-4-86089-018-6
推薦図書
参考URL
備考
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