授業内容・授業計画
ポリシーとの関連 |
ディプロマポリシー |
1 徳育・教養 |
カリキュラムポリシー |
1 徳育・教養 |
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授業のキーワード |
社会、科学、近代、リスク社会 |
学生の到達目標 |
1. 「社会」や「近代」の歴史や条件を認識できる。
2. 「社会」や「近代」の延長線上に自分自身を捉えられる。
3. 他の学生との意見を交換するなかで互いに自身の理解を深められる。 |
授業の内容 |
第1回 |
「イントロダクション」(目標2)
講師の行なっている研究をとおして社会学を紹介する。また、この講義全体の流れについて説明する。 |
第2回 |
「社会学とは①(「社会」とは)」(目標2)
私たちが日頃「社会」という言葉をどのように用いているかについて、ディスカッションを交えた考察を通して「社会」の条件を知る。 |
第3回 |
「社会学とは②(「科学」とは)」(目標1)
社会学が誕生する条件としての近代について、世界史の復習を兼ねて説明していく。 |
第4回 |
「社会学とは③(「社会科学」とは)」(目標1)
前回までの内容を踏まえ、「社会」を「科学」するとはどういう営みになるのかについて考察する。 |
第5回 |
「社会学の偉人①」(目標1、2)
「社会を科学する」具体例としてエミール・デュルケムの『自殺論』を概説する。 |
第6回 |
「社会学の偉人②」(目標1、2)
マックス・ウェーバーの研究から、「意図せざる結果」など、現代社会を捉える上でも重要な概念を学ぶ。 |
第7回 |
「社会学の偉人③」(目標1、2)
ゲオルク・ジンメルの研究から、社会という私たちの営みの不思議さを感じる。 |
第8回 |
「「社会」を物語る映画」(目標2)
ある社会のありようを切り取った映画を鑑賞する。その映画にみる社会の考察は期末試験の問いの一つとする。 |
第9回 |
「リスク社会論①」(目標1)
ウルリッヒ・ベックのリスク社会論で展開される歴史認識について確認する。 |
第10回 |
「リスク社会論②」(目標1、2)
リスク社会である後期近代社会がどのような問題を抱えているのかを理解する。 |
第11回 |
「リスク社会論③」(目標2)
前回で説明したリスク社会の問題に私たちはどう向き合うべきかベックの考えを紹介する。 |
第12回 |
「リスク社会総論④」(目標2)
現在の日本でリスクと向き合うとはいかなることか具体例を示しながら考察していく。 |
第13回 |
「「社会」を「問う」①」(目標3)
「リスク社会」の問題を自ら切りとり考察する。各自持ち寄った新聞記事やデータをもとにグループディスカッションする。 |
第14回 |
「「社会」を「問う」②」(目標3)
前回のディスカッションの結果をまとめ発表する。 |
第15回 |
「まとめと復習」(目標3)
期末試験に向けて、これまでの議論をまとめ、質疑応答を交えて復習する。 |
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予習・復習の内容 (毎回180分程度) |
予習 |
第1回~15回(共通):講義テーマを事前に確認しておくこと。講義テーマについて、自分の知っていること・関心・疑問を言葉にしておくこと。 |
復習 |
第1回~15回(共通):授業内容をノートを見ながら確認し,疑問点や不明な点を言葉にしておくこと。授業内で提示する問いに対して、自分の言葉で答えられるようにしておくこと。 |
展開 |
それぞれの抱える問題を、科学的知見や芸術作品に触れることで、より社会的に位置付けてみる。 |
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成績評価 |
評価の基準 |
1.授業で説明した概念を理解しているか。
2.3.社会学という学問の特色を自分なりに説明出来るか。 |
評価の方法 |
13、14回のグループディスカッションに資料を持参し参加すること(やむを得ず出席出来ない場合は資料を事前に提出すること)→10点
期末筆記試験→90点
合計60点以上の得点があること |
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教科書 |
教科書は用いない。必要な資料等を授業中に配布する。
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推薦図書 |
書籍名 |
危険社会―新しい近代への道 |
著者名 |
ウルリッヒ・ベック |
出版社 |
叢書・ウニベルシタス |
価格 |
5,250円 |
ISBN・ISSN |
4588006098 |
書籍名 |
ジンメル・つながりの哲学 |
著者名 |
菅野仁志 |
出版社 |
NHKブックス |
価格 |
970円+税 |
ISBN・ISSN |
4140019689 |
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参考URL |
関東社会学会機関誌バックナンバー
〈http://kantohsociologicalsociety.jp/annual_report/index.html.〉 |
備考 |
参加人数によってはグループワークや発表の機会をつくれない場合があります。
授業外における教員との連絡方法については講義の最初でお伝えします。 |