授業内容・授業計画
ポリシーとの関連 |
ディプロマポリシー |
1 徳育・教養 |
カリキュラムポリシー |
1 徳育・教養 3 共生社会 |
|
授業のキーワード |
知識、懐疑、真理、普遍、意味 |
学生の到達目標 |
1.哲学の領域で問題になってきたトピックについて理解する。
2.自分とは異なる考えに対する関心を広げる。
3.ひとつの問題について、いろいろな視点から考える訓練をする。 |
授業の内容 |
第1回 |
ガイダンス−哲学とはどのような学問か(目標1・2) |
第2回 |
真偽とはどのようなことをいうのか(目標1・3)
論理的思考、スマリヤンのパラドクス |
第3回 |
意味の議論(目標1)
思考、言語、世界と他者に向かう理解 |
第4回 |
機能について(1)(目標1・2)
概念分析と理論的定義の役割 |
第5回 |
機能について(2)(目標1・3)
見えないものについて語る方法 |
第6回 |
情報とは(1)(目標1・2)
私たちにとって知識となるもの |
第7回 |
情報とは(2)(目標1・3)
情報の流れと因果関係 |
第8回 |
表象を考える(1)(目標1・2)
表象とは何か |
第9回 |
表象を考える(2)(目標1・3)
志向性について |
第10回 |
目的について(1)(目標1・2)
何のため?目的に向かうための推論 |
第11回 |
目的について(2)(目標1・3)
幸福はどのようにして追及されるか、 |
第12回 |
自由という大問題(1)(目標1・2)
なぜ自由が問題になるのか |
第13回 |
自由という大問題(2)(目標1・3)
自由意志と決定論 |
第14回 |
道徳と「人生の意味」(目標1・2) |
第15回 |
まとめ ここまでの振り返りと、哲学的概念分析における重要ポイントの確認(目標1・3) |
|
予習・復習の内容 (毎回180分程度) |
予習 |
第1回:哲学とはどのような学問か、これまでの自分の知識から考えてくる。哲学で扱われると思われる課題を、具体的に2つ以上挙げておく。
第2回:論理的思考で真偽の概念が果たす役割について、調べておく。
第3回:意味がなぜ哲学の問題になるのか、また、意味論と語用論がどのような学問的領域を指すか、調べておく。
第4回:概念分析の役割、理論的定義の必要性、および、形而上学とはどのような学問的領域を指すか、調べておく。
第5回:目に見えない抽象的な概念についてどのような議論が行われてきたか、少なくとも一人の哲学者のひとつの課題について、調べておく。
第6回:知識論の概要について、とくに、プラトンによる知識の条件の議論と、ゲティア問題について、誰がいつ頃どのような議論をしたか、調べておく。
第7回:因果関係がどのようなものか、また、相関関係とどう区別すべきか、調べておく。
第8回:表象について、どの哲学者がどのような議論をしていたか、調べておく。
第9回:指向性について、どの哲学者がどのような議論をしていたか、調べておく。
第10回:目的がなぜ哲学の問題となるのか、また、目的について、アリストテレスがどのような議論をしていたか、調べておく。
第11回:幸福がなぜ哲学の問題となるのか、また、幸福について、アリストテレスがどのような議論をしていたか、調べておく。
第12回:自由がなぜ哲学の問題となるのか、調べておく。
第13回:自由意志について、どのような哲学者がいつ頃どのような議論をしていたか、調べておく。
第14回:道徳的価値について、どのような哲学者がいつ頃どのような議論をしていたか、調べておく。
第15回:第1~14回の議論のポイントと考察のまとめを再度見直しておくこと。疑問点と不明な専門用語があれば調べておくこと。
|
復習 |
第1回:哲学で扱われると思われる課題を2つ以上提示し、議論のポイントをまとめる。
第2回:論理的思考で真偽の概念が果たす役割についてまとめ、主要な議論を提示した哲学者の主張を要約する。
第3回:意味がなぜ哲学の問題になるのか、また、意味論と語用論がどのような学問的領域を指すか、主要な議論を提示した哲学者の主張とともに、要約する。
第4回:概念分析の役割、理論的定義の必要性、および、形而上学とはどのような学問的領域を指すか、主要な議論を提示した哲学者の主張とともに、要約する。
第5回:目に見えない抽象的な概念についてどのような議論が行われてきたか、主要な議論を提示した哲学者の主張とともに、要約する。
第6回:知識論の概要について、とくに、プラトンによる知識の条件の議論と、ゲティア問題について、主要な議論を提示した哲学者の主張とともに、要約する。
第7回:因果関係がどのようなものか、また、相関関係とどう区別すべきか、自分の言葉で要約し、それぞれの例を1つ以上書く。
第8回:表象について、主要な議論を提示した哲学者の主張とともに、要約する。
第9回:指向性について、主要な議論を提示した哲学者の主張とともに、要約する。
第10回:目的がなぜ哲学の問題となるのか、また、目的について、アリストテレスがどのような議論をしていたか、文献を参考に要約する。
第11回:幸福がなぜ哲学の問題となるのか、また、幸福について、アリストテレスがどのような議論をしていたか、文献を参考に要約する。
第12回:自由がなぜ哲学の問題となるのか、主要な議論を提示した哲学者の主張とともに、要約する。他者危害原理について箇条書きでまとめる。
第13回:自由意志について、主要な議論を提示した哲学者の主張とともに、要約する。合理性と責任の問題との関連を箇条書きでまとめる。
第14回:道徳的価値について、主要な議論を提示した哲学者の主張とともに、要約する。
第15回:第1~14回の議論のポイントと考察のまとめを再度見直し、哲学的な議論の重要ポイントをまとめておくこと。
|
展開 |
授業中に紹介する参考文献を読み、自身の主張を組み立てて書いてください。提出後は添削して返却します。 |
|
成績評価 |
評価の基準 |
1.哲学の領域で問題になってきたトピックについて理解できること。
2.自分とは異なる考えに関心を持てるようになること。
3.ひとつの問題について、いろいろな視点から考え、文章で適切に表現できるようになること。
|
評価の方法 |
平常点(授業への参加、発言、レジュメ作成等)-50%
小レポート-50% |
|
教科書 |
書籍名 |
哲学入門 (ちくま新書) |
著者名 |
戸田山 和久 |
出版社 |
筑摩書房 |
価格 |
1080円 |
ISBN・ISSN |
448006768X |
|
推薦図書 |
書籍名 |
哲学思考トレーニング (ちくま新書 (545)) |
著者名 |
伊勢田 哲治 |
出版社 |
筑摩書房 |
価格 |
929円 |
ISBN・ISSN |
4480062459 |
書籍名 |
心の哲学入門 |
著者名 |
金杉 武司 |
出版社 |
勁草書房 |
価格 |
2,160 円 |
ISBN・ISSN |
432615392X |
書籍名 |
哲学入門 (ちくま学芸文庫) |
著者名 |
バートランド ラッセル(原著), 高村 夏輝 (翻訳) |
出版社 |
筑摩書房 |
価格 |
1,080円 |
ISBN・ISSN |
4480089047 |
|
参考URL |
|
備考 |
問題をより身近なものとして考えるため、授業中に発言を求めたり、小問題の記述などの作業を行ってもらうことがあります。受講にあたって特別な知識は必要ありませんが、哲学に対する関心がないと参加は難しいと思いますので、履修に際しては自分自身と相談してください。
質問等は、オフィスアワーに研究室で受け付けます。オフィスアワーに来訪できない場合は、個別に電子メールで相談してください。電子メールアドレスは研究室の入り口に掲示します。 |